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学校長就任のご挨拶

 

2023年4月より横浜未来看護専門学校学校長の重責を担うことになりました福島元彦でございます。一言、就任のご挨拶を申し上げます。

まず初めに、2013年の開校以来10年間、本学の発展にご尽力いただきました関係者の皆様、そして学生一人一人の可能性を信じ一丸となって教育指導に当たってこられました教職員の皆様にこの場を借りまして心より御礼を申し上げます。

 わたくしは1997年4月横川秀男理事長(当時 戸塚共立第1病院院長)からお誘いを受けTMG(戸田中央メディカルケアグループ)に入職いたしました。その後は病院の管理運営と共に25年間一貫して消化器癌の内視鏡治療、外科治療に携わってきました。これらの治療は一例たりとて、一人で遂行することはできません。これまで数え切れないほど多くの看護師の献身的な努力に支えられてきました。そして大変幸せなことに、現在も戸塚共立第1病院手術室では横浜未来看護専門学校卒業生たちに囲まれ、その「優しさ」と「誠実さ」に大きな力を貰いながら治療に励んでいます。

 さて25年の間、医療は高度化し複雑化し多様化し大きく変化してきました。一方で、全人的医療とある意味で対をなす科学的医療への偏重に対する反省から、この21世紀に普遍化され明確化されたことがあります。それは、医療とは「病を治すことに留まらず、人の生(生活、人生)を支え、寄り添う」ということであります。横浜未来ヘルスケアシステムの病院理念にあります「最大限の医療提供」とは、すなわち「最大限、患者に寄り添い支える」ということに他なりません。

 今日、苦しみと不安を抱えた一人の患者さんに、関連する多くの専門職が集まり、チームとして支える「チーム医療」の重要性は言うまでもありません。しかしこの中心にあって、傍らに寄り添う看護師ひとり一人の「優しさ」「誠実さ」こそが、とりわけ患者の心を支え、病と闘う勇気を与える存在になるのです。

本学の教育理念であります、「One for All ,All for One」踏み込んでみますとその言葉の中には、「仁」の一語で表される、自己抑制と平等そして他人への尊重・思いやりといった高い倫理観が含まれているのを感じます。

本学の学びが、単に知識の受け渡しにとどまらず、この教育理念に示される崇高な倫理観を持ち、チーム医療の中で人の生を支え寄り添うことを生きがいの糧とする、そんな看護師を育成するものとなるよう、全力を尽くして精進いたす所存でございます。

何卒ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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